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先日、講談社のミステリー文庫フェアで購入して、読了しました。
序盤から中盤にかけては青春小説(と言うにはダークだけど)っぽくて、「この本ってミステリーなの?」と疑問に思いながら、でも面白いからと読み進めていたのですが、、間違いなくミステリーだった! 読んでいる中で引っかかっていたことが、一気に最後で回収されて、それが見事すぎてびっくりでした。
ミステリーとしても面白かったんだけど、でも個人的には物語全般通して描かれている人間模様が好きだな、と思いました。
物語の主人公である理帆子が、傍観者を気取りながらも心の中では他人や世の中をうっすらと見下しながら過ごしていて、故に誰かと一緒にいても孤独を感じている様子が、生々しく描かれていて凄かったです。元カレの若尾の愚かさも、強烈すぎて凄かった。
何が凄いって、理帆子や若尾の短所って、他人事ではないんだよね。誰しも多少はそういう部分ってあるよねー、みたいな、人間なら誰しもが抱えている嫌な部分の一つだと思うんだけど、そういうのが的確にがっつりと描写されていて、読んでいて心がチクチクぎゅうぎゅうする感じが超凄かった。息苦しさを感じるレベル。
読後感が辻村先生の「傲慢と善良」を読んだ時のものと似ていて……辻村先生って、本当に人間のドロドロを描くのが上手すぎだな、と思いました。個人的にはこういう物語が好きなので、とても面白かったです!
あとは、章タイトルやお話の途中にドラえもんの道具やエピソードが出てくるのも、楽しかったです。子どもがドラえもんを好きだから知っているものも多くて、そうするとやっぱり嬉しい気持ちになるよね。うんうん、と思いながら読みました。